今城(摂津国・高槻市)
<別称> 郡家城(『大阪府全志』)、郡家古城(『摂陽群談』)
<住所> 大阪府高槻市郡家新町
<比高(標高)> 8m(33m)
<形態> 平山城(古墳利用)
<時期> 戦国期
<アクセス>
今城塚古墳(国指定史跡)として整備されている。高槻市立今城塚古代歴史館には駐車場もある。
<歴史>
三好長慶の芥川(山)城の支城であり、永禄年間に織田信長によって廃絶したとされる(『大阪府誌』、『大阪府全志』)。一方で「山崎通分間延絵図」には「細川六郎古城跡」と記され、今城について記述した文献の内、最も古いと思われる『摂陽群談』には「城主不詳」と書かれている。
また、当時は芥川(山)城から水を引いていたという伝承がある(『大阪府誌』、『大阪府全志』)。
<構造・現状>
継体天皇陵であると考えられている今城塚古墳を利用した城郭。墳丘の中には曲輪や土塁、横堀のようなものがあるが、発掘調査の結果これは慶長元年の地震による崩落の痕跡であり、城郭遺構ではないことが明らかになった(『大阪府中世城館事典』)。
現在は古墳公園として整備されていて、古墳の堀などはよくわかる。なお、2019年6月16日に訪れた際は墳丘には立入禁止だった。
<史料・資料>
『摂陽群談』、『摂津名所図会』、「山崎通分間延絵図」、「東摂城址図誌」、『郡家村村誌』、『大阪府誌』、『大阪府全志』、『日本城郭大系』、『大阪府中世城館事典』
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