「中島（中嶋）」で起きた戦闘・軍事活動をまとめたものです。史料は主に『大日本史料』、『大阪市史』史料編及び『史料綜覧』に拠りましたが、刊行本やWEB上での原本公開を利用したものもあります。

作った理由は堀城を参照

随時更新します

貞和三年/正平二年九月　四條縄手合戦の前哨戦で、楠木正行は中島の在家を焼いた（『太平記』）

康安元年/正平十六年十二月頃　南朝軍が上洛戦で中島に進出（『太平記』）

応安二年/正平二十四年九月十五日　幕府方赤松則祐・光範が中島に立て籠る赤松氏範を攻撃（『花営三代記』、「入江文書」、「和田文書」、「東寺百合文書」、「後藤文書」）

不明　朝倉氏景が中島で戦う（「浅羽本系図」）

応仁元年十一月二十六日　中島の大内勢上洛を防ぐため細川氏が和田備前守（盛助ヵ）、毛利豊元を派遣（「和田文書」、「毛利家文書」）

文明元年十一月十六日　山名是豊が兵庫五箇荘を拝領し、中島の大内勢を攻める（『大乗院寺社雑事記』）

文明三年九月二十四日　大内の兵船が中島に到着（『経覚私要鈔』）

文明九年六月二日　細川方薬師寺与一の舎弟（長盛ヵ）が摂津山道荘で大内勢と戦闘、敗北した大内勢は中島に引き籠る（『大乗院寺社雑事記』）

文明十四年六月十八日　畠山義就を討とうとする細川政元・畠山政長らの内、畠山政長が中島に陣取る（『大乗院寺社雑事記』）

明応二年二月十七日　足利義稙の河内征伐で、細川右馬頭（政国ヵ）などが中島に陣を置く（『大乗院寺社雑事記』）

明応八年九月二十八日　畠山尚順・義英が上洛作戦を開始、河内・摂津各所で細川方と戦闘。中島は畠山氏が陣取り、細川方と戦闘するも敗退（『後法興院記』、『大乗院寺社雑事記』、『春日権神主師淳記』）　またこの時「中島賀島庄城」で戦闘（「能勢家文書」）

大永六年十二月　澄元方の牢人が中島で決起するも高国方に敗退。十三日細川晴元勢が四国より摂津に上陸、中島に陣をおく（『細川両家記』）

大永七年二月　高国方を破った晴元勢の内、阿波勢が中島に陣を敷く（『細川両家記』）

享禄四年三月十日　細川高国・浦上村宗らが対細川晴元のため中島（浦江）に陣を敷く（『実隆公記』、『細川両家記』、『赤松再興記』、『足利季世記』）

享禄四年八月二十日　畠山義宣が木沢長政を飯盛城に囲む。晴元は長政援護のため中島三宝寺に陣を置く（『細川両家記』、『足利季世記』、『続応仁後記』、『実隆公記』）

天文二年九月二十三日　三好長慶らが河原林の籠る越水城を落とす。河原林は中島に退却（『細川両家記』、『足利季世記』）

天文五年三月二十六日　中島の一向一揆が軍事活動、周辺諸城を攻め落とす（『細川両家記』）

天文五年七月二十九日　中島の一向一揆を木沢長政が伐ち三宅国村に守らせる（『細川両家記』）八月九日帰る（『天文日記』）

天文十八年二月十八日　三好長慶と遊佐長教が堺で榎並城と中島城を落とすことを会議（『細川両家記』、『足利季世記』、『続応仁後記』）

天文十八年三月一日　三好長慶が中島の柴島城を攻め落とす（『細川両家記』、『足利季世記』、『続応仁後記』）

天文十八年六月十七日　三好政長が中島の江口（もしくは中島城に近い江口）に陣取り要塞化（『細川両家記』、『足利季世記』、『続応仁後記』）　その後江口の戦いで敗死

永禄九年八月十四日　篠原長房が中島城（中島内堀）の細川藤賢を攻め、降伏させる（『永禄九年記』、『細川両家記』、『足利季世記』、『続応仁後記』、『陰徳太平記』）

元亀元年七月二十一日　三好三人衆、挙兵して中島の野田・福島の城に籠る、天満森に陣を置く（『東寺光明講過去帳』、『年代記抄節』、『己行記』、『大雲山誌稿』、『細川両家記』、『松井家譜』）

元亀元年八月二十八日　織田信長が中島に入る（『尋憲記』）

元亀元年八月三十日　足利義昭が中島城（中島堀城、中島右馬頭（典厩）城）に御動座（『公卿補任』、『言継卿記』、『興福寺年代記』、『信長公記』、『細川両家記』、「武田文書」）

元亀元年九月　七日に信長は中島天満森へ陣替え（『細川両家記』）　十日　細川藤賢が城の前の中津川に船橋を架ける（『細川両家記』）　十一日織田勢が中島の畠中城を取る（『言継卿記』）　十二日中島の浦江の古城に義昭入城（『細川両家記』）

元亀元年十月一日　篠原長房が三好勢救援のため中島に出陣（「三浦講中文書」）

元亀二年八月二十八日　中島城が出火し、騒動となる。本願寺がこれを攻撃し落城させるが、中川清秀が取り返す（『中川家譜』）

元亀三年正月二十一日　信長が中島と高屋への出陣のため義昭を催促（「実相院及東寺宝菩提院文書」）

元亀三年四月十三日　中島城の細川昭元が三好義継と和睦するも破り、三好為三・香西元成が義継方につき、浦江に築城して細川と戦う（『年代記抄節』）

元亀三年八月十八日　三好義継と本願寺勢が中島城を攻めるも敗退（『年代記抄節』、「加能越古文叢」）

元亀三年十二月二十日　三好・松永・本願寺勢が中島城を攻める（『年代記抄節』）

天正元年二月二十七日　中島城が落城し細川昭元は堺に退く（「細川文書」、『尋憲記』、『年代記抄節』、「日本耶蘇会年報」）

天正二年七月二十日　荒木村重らが榎木の渡より中島に入り本願寺勢を撃破するも、本願寺の援軍に大敗（「竹内文平氏所蔵文書」、「保阪潤治氏所蔵文書」、『多聞院日記』、『年代記抄節』）

天正七年十二月十一日　中川清秀が中島城を受け持つ（『中川家譜』）

慶長十九年十一月七日　池田忠継が中島の豊臣方を撃破し、その後森忠政、戸川達安、有馬豊氏等も中島に入る（史料が多いので『大日本史料』を参照）

元和元年五月一日　池田玄隆が中島に進む（史料が多いので『大日本史料』を参照）

中世