高山向山城(摂津国・豊能町)
<別称> 向城山(『豊能町の中世城郭』)、高山向井城(『戦国摂津の下剋上』)
<住所> 大阪府豊能郡豊能町高山
<比高(標高)> 59m(494m)
<形態> 山城
<時期> 中世(戦国?)
<アクセス>
ここにあるスロープらしき壁にそったものから山に入り直登すれば良い。
<歴史>
近年発見された城郭遺構で、詳細な歴史は不明だが高山氏が関連していると考えられている(『大阪府中世城館事典』)。『豊能町の中世城郭』では勝尾寺勢への砦としている。
『日本城郭大系』の高山城の項に記される「一説に高山西南の周囲六〇〇m程の独立丘を城跡と見なす考えもあるが、顕著な遺構は認められない。」とあるのはここを指しているとも考えられるが、顕著な遺構が存在し、また向山城の山は周囲600mと言い難い(地理院地図電子国土WEBでの概算では800m〜1km、ただし基準が曖昧)ことからも断定はできない。一方で高山に独立丘はここしか見当たらない。
<構造・現状>
二段になる主郭と、南北の堀切、堀切底からつづく帯曲輪から成る。北の堀切は土塁があり、南は土橋がある。南側の堀切の先は平坦で曲輪のようにも見え、上から見るとある種の馬出のようにも感じられるが、考えすぎだろう。
<史料・資料>
(『日本城郭大系』)、『豊能町の中世城郭』、『高山地区文化財調査報告書』、『大阪府中世城館事典』、『戦国摂津の下剋上』
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