若城（摂津国・猪名川町）

＜別称＞　若城城と書かれることもある

＜住所＞　兵庫県川辺郡猪名川町島

＜比高(標高)＞　56m(256m)

＜形態＞　山城

＜時期＞　中世か

＜アクセス＞

金刀比羅大権現までの参道がここからあり、容易に頂上まで到達できる。

＜歴史＞

城史などは不明で、地名として「若城」が残っている。丹波方面に対する柏原口の砦がこの若城であるとも考えられている。周辺の多田院御家人によるものであろうか。

＜構造・現状＞

山頂部には二つの郭らしき削平地があるが、これは金刀比羅大権現に関するものであるとも考えられる。東側には僅かながらも堀切と土橋らしき遺構があり、城郭らしさを感じさせるものである。二つの郭の南側では道が二度屈折しており、虎口のようにも思われる。これより南側にも郭らしき平坦地が麓まで続いている。ただこれらは自分には参道が造成された自然地形のように見え、赤色立体地図を見てもそのように感じる。

＜史料・資料＞

『猪名川町の中世城郭』（猪名川町立図書館蔵）