北山城(摂津国・神戸市)
<別称> 不明
<住所> 兵庫県神戸市灘区篠原北町
<比高(標高)> 70m(150m)
<形態> 山城
<時期> 中世
<アクセス>
六甲駅が近い。付近は高所なので坂を登ることになる。
<歴史>
保元年間に荒熊武蔵守興定が城主であり、数代居住していたが、建武年間に城主が討死し廃城となった。そこに若林氏が荒熊氏の女子を妻にして存続したとされる。天文年間に城主の若林正秀の戦死を伯母が弔い松を植えたものが、「余波松」として明治年間まであったという。
<構造・現状>
『日本城郭大系』にもあるように、開発により遺構はなくなっている。『西摂大観』によると祥龍寺の背後にあったようで、現在の六甲学院や集合住宅の付近であったと思われる。その一帯の西側には山が残っており、地理院地図を見ると道が通っていたので入ろうとしたが、東西双方の道には入ることができなかった。赤色立体地図を見ても目ぼしい遺構はなさそうである。付近からの眺望が優れている。
<史料・資料>
『摂津名所図会』、『西摂大観』、『日本城郭大系』
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